アガリクス・ブラゼイ・ムリル
菌糸体および菌糸塊体菌核団の
水溶液抽出エキスの
誕生の足跡(特許番号 第2887756号)
アガリクス・ブラゼイ・ムリル 誕生の足跡 2
軌跡
アガリクス・ブラゼイ・ムリル茸と菌が起こしてくれた軌跡の数々を少しお話しましょう。
1.良い人々の出逢いと外道の排除これは前述の某医学博士や巨海六一先生の出逢いです。出逢いが出逢いを読んでくれるのです。こんな事がありました。
私共が菌糸塊体の開発中、巨海先生が静岡県の三島へおいでに成り”森山君一寸おいでよ”と三島グランドホテルに呼び出されました。
私がうかがいますと、そこに立派な紳士が同席されニコニコしていらっしゃいました。
先生は、その紳士を”日本では菌の大屋で矢部先生だ”と紹介されたのです。
私が茸作りの苦労話をさも自慢げに致しましたところ、矢部先生は事もなげに、”菌糸が伸びて黴の生えない培地を作ればいいじゃないの”と言われるのです。私は一瞬心の中で”この先生何を言うんだ”と云う気になりました。
そこで私は、”先生それが出来れば私は茸王に成れます”(いまだ茸王には成れませんが・・・)と申しますと、先生は”私が作ってあげましょう”と云われるのです。私はへぇーと思いながら”先生何時頃出来ますか”とお聞きしますと先生は、”そうだなぁー今日は帰りが遅くなるので明日作って送ってあげるから君の所に着くのは明後日かな?”とおっしゃったです。培地がそんなに簡単に出来るのなら私共の今までの苦労は何だったんだと云う思いが一杯で内心では、”出来っこないよっ”の気持ちが強かったのです。本部に帰り着いてもこの話は誰にもせずに、そっと心の中にしまっておいたのです。そして約束の日、ヤマトの宅急便が、大きなダンボール箱を十個届けて来たのです。
箱の中には、先生の指示書が入って居てそれぞれ番号が十番まで付けられて居ました。
指示書には1番はこうなる。2番はこうなる最後には、8番と9番が残るでしょうが本当の最後は8番が残るでしょうと書かれていました。
早速私が植菌し、ようすを見る事にしたのですが驚くなかれ先生の指示通りに成り最後8番は青黴も生えず見事な菌糸塊体核団が出来上がったのです。
しかし先生は何も教えて下さいませんでした。”ホラ出来るだろう”と私共におっしゃって居るようでした。私共技術陣は、他人の作った物を分析し含有物を調べ盗み取る様な卑劣な事は、出来ません。あくまでも独自の技術で開発してこそ本物であると云う心を貫いて参りました。他人の技術を盗み他人の心を盗み事など平気でやってのける外道に成る事は、茸は許してくれません。当組合にも2,3人の外道が1時間まことしやかな顔をしておりましたが、茸が自然に排除してくれました。私はこの外道達にも早く人間の心に目覚めて欲しいと今でも願っている次第です。外道とは人道の外を歩む虫けら以下の汚物をいうのです。
2.生えるはずのない時期に生えてくれるのです。ある時どうしても茸の生えている所を見たいと云う学者を某農事組合法人の理事長が連れて来たのです。
私は某氏に”まだ無理だ”と言って拒否したのですが、”どうしても時間がない”と言う事で写真だけでも見て頂こうと云う事になり栽培室にお連れしたのですが、なんとその時、茸はいっぱい発生してくれて居たのです。学者が腹一杯茸を召し上がって帰られた後、茸はピタリと発生を止め静かに本当に発生の時期迄眠りに着いたのです。これには岩間氏もビックリして居ました。茸を信じた人々が集まった為の現象でしょう。
3.茸の箱の前で夫婦喧嘩をすると絶対に生えてくれません。箱を蹴ったり、口汚く茸をののしったりしても同じ事です。茸はジット聞いているのです。
4.ホメルと喜んで生えてくれます。
5.人間の悩みを聞いてくれます。
茸の奇跡は枚挙にいとまがありません。
次の機会にいたしましょう。
茸で、ひと儲けしようなどと企画(タクラム)心の卑しい輩らには、茸は決して強力してくれません。
人間は万物の霊長などと思い上がらずに、万物の中の一物である事を自覚し、森羅万象に対するやさしさを持って謙虚に茸と対峙した時に初めて茸は話かけて来るのです。経験と体験が茸の栽培には必要などと申しますが、たしかにある意味では大切な事なのですが、栽培者自身の自惚れも多少は含まれている事でしょう。
私共は、茸の状態、菌の状態をジックリと観察し話しかけ、茸や菌が訴えてくる事や茸や菌か教えてくれて居る事に気付けば茸の栽培技術など三日で修行出来ると豪語してもはばからない気持ちです。
しかし私がこの事に気付くのに、かなりの時間がかかりましたが、いまだに試行錯誤を繰り返しています。
私は茸栽培に従事する人々に心やさしく、心静かに、待つ勇気を持って茸に接する事を説いて来ました。こうした心を根底に、25年間に渡る歳月を茸作りに心血を注いで参りました。
生で食する事の出来る茸を作る為には、まずその元となる培地の改良から始めなければ、なりませんでした。
外国の茸を日本の風土に合わせた物にするには、なんと言っても培地で決まるのだ(他の生産者の方々の事は知りませんが)と云う信念で培地の改良開発に取り組みました。
失敗に失敗を重ね、虚しく過ぎていく歳月との戦いでした。どうしたら失敗するか?世間の人々とは逆の発想で挑戦し続けたのです。失敗の原因を取り除けば成功の道しかありません。山梨県須玉から始まり、秋田県鹿角、盛岡、岡山、塩山と培地造りの適地を求めて点々と致しました。
そして遂に長野県上田市に於いて現(株式会社ファンケルドーマ代表取締役社長・塚原菊一氏と山田登(ミノル)先生の御協力を得て、生で食してもマッタク無害のアガリクス・ブラゼイ・ムリルとシャンピニオンの栽培に成功し同時に両種類の菌糸体及び菌糸塊体菌核団の育成にも成功したのです。
この茸と抽出エキスの開発途上に於いて幽明境を異にした、山倉肇氏、鹿角市議会議員 小笠原正藏先生、当組合最高顧問、参議院議員蔵内修治先生、成定一雄氏、黒部昭ノ助氏、大山義明氏、泉 博氏等この方々の御協力添えに依り幻のエキス発明に至ったのです。感謝の気持ちを込めご冥福を祈るかたわら、菌糸体及び菌糸塊体菌核団の水溶性抽出エキスの開発がもう少し早く成功しておればと無念の思いで一杯です。特に泉氏に関しては、筆舌につくしがたい恩恵を賜り、どのようにしても返しきれない諸恩を受けました。
特許の名称の由来
さて本題の菌糸体及び菌糸塊体菌核団の水溶液抽出エキスが何故特許取得の名称では菌糸体抽出エキスの製造方法と成って居るかと申しますと種菌から菌糸塊体菌核団を型成する時に塊体の中には菌糸体が最も多く含まれているからです。
種菌は菌糸塊体菌核団を型成する時に、パイナップル酵素、梅種核(俗に言う天神様)新潟県産クマザサ等のエキスとアガリクス・ブラゼイ・ムリルの子実体(茸)から絞った原液を、米糠で濾過し発酵させたエキスを養分として型成されます。その型成された菌糸塊体に気中菌を発生させる事に依りね自然発生する雑菌は完全に死滅します。
気中菌とは茸に成る前の綿の様なフワフワしたものですが、食して見るとシコシコした歯ざわりで、茸その物を食べて居るのと同じです。
この気中菌はやがてカマンベールチーズの様に成って菌糸塊体と成って行くのです。
この菌糸塊体には、子実体(茸)と成る為の成分を総て含んで居る事は当然です。
菌糸塊体はもちろんカサ・イボ・ヒダ・ツバ・肉・柄・胞子等すべてです。
因みに、完熟した菌糸塊体を割って見ますと、中は菌糸体と菌核団が肉眼で観てもすぐわかる状態に成って居ます。
この菌糸塊体をご覧に成った或る御客様が、こんな沢山の生菌を飲んだら体に茸が生えてくるんじゃないのと冗談を言われたくせいです。心配無用です。
アガリクス・ブラゼイ・ムリル菌は攻撃型の菌
アガリクス・ブラゼイ・ムリル菌は、平常の場合は自分の領域の中で静かに生きて居ますが、その分野を他の雑菌が犯したとなると、アガリクス・ブラゼイ・ムリル菌はもっのすごい威力を発揮します。学者の方々はねアガリクス・ブラゼイ・ムリル菌は攻撃をしないおとなしい菌とおっしゃっていますが、それは茸を培地から実際に作った事のない方々の事です。茸栽培でいつも苦しまれるのが、青カビ等の雑菌です。菌糸塊体の育成では、このアガリクス・ブラゼイ・ムリル菌の威力を毎日眼のあたりにする事が出来ます。
青カビ等の雑菌が張れば張るほど、威勢が良く成ってきます。
当組合の技術陣も当初は、青カビが生えると他に感染すると云う事ですぐ廃棄していましたが、2、3日すると青カビなど何処にも見当たらない程真っ白に成って居る事に気付いたのです。
この現象は他の茸菌には見られません。
自分より強いものに出逢った時、アガリクス・ブラゼイ・ムリル菌は敢然と戦いを挑んで行きます。涙が出るほどうれしい現象です。
アガリクス・ブラゼイ・ムリル菌は正に正義の味方なのです。善なる菌と悪辣菌を見分ける事が出来るのです。アガリクス・ブラゼイ・ムリル菌は最も具合の悪い所を最初に攻撃します。
この菌糸塊体に成る源が菌糸体であり菌核です。菌核から団となり菌糸塊体を型成する迄には早いもので35日から180日の日数を必要とします。
菌核は一つの核を呼ぶようですが、何しろ、顕微鏡的世界ですので、農事組合法人め全国新茸生産組合の技術陣は、菌核の団結したものですので、独自に菌核団と呼ぶ事にしたのです。菌糸とは高等菌類の細胞が一列に並んだ糸状のものの事です。この糸状の物を菌糸体と呼んでいるそうです。
菌核団、菌糸塊体は学術用語ではありません。
新しい茸と取り組んで、今日迄、あらゆる型破りの栽培法を開発してきた我々です。ですから、茸栽培に使われる学術語文に捕らわれる必要はないと感じて居るからです。
新しい物を作り出すからには、新しい言葉があっても許されると思います。
菌核は広辞苑などに依りますと、菌類で菌糸が集まって生じた黒色の硬い塊と成っていますが、菌糸塊体の中に型成する菌核団は当組合の技術団で特に常住理事・小林 金治郎氏の昼夜に分かたぬ努力の結果抽出技術共々開発された物で広辞苑で云う所の黒色ではありません。
当組合の菌糸体及び菌糸塊体菌核団は、真っ白な綿のような塊まりで植物体の鋲班部の黒色のものではありません。
当組合の菌糸体及び菌糸塊体菌核団は、真っ白な綿のような塊まりで植物体の鋲班部に発生するものとはマッタク異質のものですので間違えないようにしてください。
総てのものの為に成る優れた菌糸体及び菌糸塊体・菌核団です。
農事組合法人め全国新茸生産組合が研究開発した菌糸体及び菌糸塊体菌核団を水により、直接エキスを抽出する”純培地抽出法”です。
化学薬品や農薬を一切使用せず前述のように総て植物から抽出したエキスを発酵させたものを養分として居ます。
特許2887756号
当組合の取得した特許は、菌糸体及び菌核団を含む菌糸塊体を水で抽出する事であります。
従来の乾燥アガリクス茸をはるかに凌ぐエキスで有る事が、おわかり頂けた事と思います。
なお当組合の製品は群馬県妙技山の山麓に抱かれた、自然環境に恵まれた妙技工場で一貫生産され厳しい品質管理や徹底した衛生管理のもと厳選された製品を世に送り出しております。
これからも、よりすぐれた製品を作り出す為の技術開発に全力を注ぎ皆様方の食生活や健康のお役に立つことをお誓い致します。
文章及び製品責任者農事組合法人・全国新茸生産組合
理事長 森山 雄三
総本山 静岡県沼津市新宿町11番9号
電話 055-924-5960
本部工場 群馬県富岡市妙義町菅原501
電話 0274-73-7440
農事法人新茸生産組合妙義工場